10月上旬に、島田樟誠高校にて、就職希望の2年生を対象に就職塾を開催しました。
今回は、就職先を考える上で最も大切な「自分を知る」ことに意識を向けるきっかけにしてほしいという目的のもと、就職塾を企画しました。

高校生の就職活動は、
- 授業や部活が忙しく就職についてじっくりと考える時間や機会がなかなかない
- 求人票公開(7/1)から就職先選択(9月中旬)までの期間がとても短い
- その時点で応募できる会社は一人一社
- 大学生に比べ就職支援サービスが少ない
など、さまざまな課題があります。
しかし、学校も企業も、そしてもちろん高校生自身も、自分に合った就職先で気持ちよく仕事をしたい、してもらいたいと思っています。
自分に合った就職先を選択するために最も大切なのは、「自分を知る」ことです。
「自分を知る」のステップ抜きに「有名な企業だから」「給料や年間休日が多いから」「親や先生が進めたから」だけを理由に就職先を選択すると、結局自分の性格や得意に合っていなかった…とミスマッチが生まれてしまいます。
また、「自分を知る」ために大切なのは、「振り返る」ことと「他者と対話する」ことです。
今まで・今の自分を「振り返る」と、意識せずやってきた自分の強みのヒントが見つかります。
そして「他者と対話する」と、相手と自分の違いがわかり、自分ならではの特徴や強味が見つかります。また、対話の中で相手が、自分が気づいていなかった一面を認めてくれて気が付くこともあります。
このように、友達と対話しながら自分を振り返り、自分のことに目を向けるために、「おしゃべりクエスト」というすごろくを開発し、高校2年生が4人ずつのグループで取り組みました。


生徒たちは、すごろくの中で登場する「質問カードBOX」からカードを引きます。仲間が質問を読んであげて、引いた子が回答します。
「どんな授業が好きだった?」「え~グループで話し合う授業かな」「なんで?」「一人だと自信ないけど、友達と一緒なら安心してやれるから」「あ~たしかにね」
友達と対話しながら振り返ると、自分の「好き」や「強み」が少しずつ見えてきます。そしてそれは、「働く」ことを考えるうえでも、とても大切な自分の一部分となります。活動中の生徒たちは、相手の方に顔を向け、笑顔で話したり聞いたり、とても楽しそうでした。
アンケートより
生徒の感想(抜粋)
- みんなとお話ししながらできたので楽しかったです。今までこういうのはやったことがなかったので良い経験になりました。
- (すごろくで)みんなで質問に答えながら買い物したりするのが楽しかった!進路についてもっとちゃんと考えようと思った。
- 楽しくできたし、質問で向いている職場がわかるのがすごいと思いました。
- 仕事に関する質問をゲームで楽しく聞いたり話したりできて印象に残る授業でした。
- とても楽しかったし、仲間との絆も深めることができた。
- 普段話さない人とも話せてとても楽しかったです!
- 友達の知らなかったことやいろいろなことを知れて良かった。
- 人生の進み方の参考になった。
アンケート調査



さいごに
高校生のみなさんが、楽しみながら自分、そしてその後は企業のことも知っていき、自分に合った就職先を見つけていくための就職塾を、これからも企画していきます。
自分のことを知るための一歩を踏み出すすごろく、「おしゃべりクエスト」にご興味のある静岡県中部の高等学校には、出前授業にも伺います。もちろん無料です。お気軽にご連絡ください。
