授業で生まれた興味から、会社訪問へ

学校・企業・地域と取り組んだ授業やイベントを、現場の様子とともに紹介します。

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島田樟誠高校の夏休みオープンカンパニー

2026年の夏休み、島田樟誠高校の生徒が、授業で出会った企業を訪ねるオープンカンパニーを行いました。学校でのビジネスインタビューを通して興味を持った有志の生徒が、実際の職場へ足を運び、見学や仕事体験、気になることへの質問に取り組む機会です。

ビジネスインタビューにご協力いただいたほぼすべての会社に、生徒が訪問しました。今回は、8月5日に訪ねた豊樹脂工業株式会社での様子を交えながら、夏休みの取り組みをご紹介します。

授業で持った興味から、自分で参加を選ぶ

大切な点は、授業で興味を持った生徒が、自分の意思で参加を決めたということです。学校で会社や働く人の話に触れたことが、夏休みの会社訪問につながりました。

夏休みのワークシートは、授業で考えた「理想の働き方」を出発点に、体験したこと、教わったこと、感じたことを振り返り、改めて「自分はどう働きたいか」を考える構成です。オープンカンパニーは、その体験の選択肢の一つです。

豊樹脂で、見る・触れる・話を聞く

豊樹脂工業では、成形の工程を見学し、バリを取る様子を見せていただきました。カッターが動くには、二つのボタンを同時に押す必要があることや、安全のために以前の仕組みから変わったことなど、仕事の現場にある工夫も説明してくださいました。

豊樹脂工業の工場で、設備の前で説明を受ける様子。

測定室では、マイクロスコープを使って、一万円札の目では見えない細かな部分を見ました。こうした機器を使い、製品の不良箇所をチェックしているというお話も伺いました。3Dプリンターでものを作る様子も見せていただきました。

金型保全の体験では、手袋を着け、薬品やヤスリを使って錆びた金属をきれいにする作業に取り組みました。見学だけでなく、実際に手を動かして仕事の一部を体験させていただきました。

薬品やヤスリを使って錆びた金属をきれいにする、金型保全体験。

感想を聞くと、生徒によって面白いと感じた体験が違っていたようです。1人はマイクロスコープに興味を示し、もう1人は金型保全を面白いと話していました。豊樹脂工業さまに様々な経験をさせていただいたからこそ、それぞれ違う興味深さを見つけられたのではないかと感じたそうです。

また各工程の社員さんが、とても丁寧に説明してくださったことも印象に残ったそうです。会社の方々が一生懸命に準備し、生徒を歓迎して対応してくださる姿勢が伝わってきたという感想がありました。

気になったことを、後日もう一度質問する

参加した生徒は豊樹脂工業が大切にしていることや福利厚生について気になり、後日来校した際に質問したという話もありました。訪問して終わりにせず、気になったことを自分から尋ねたエピソードです。

自分から動いた経験を、これからのキャリアへ

興味を持ち、勇気を出して参加した生徒は、受け身で授業を聞くときよりも、興味のアンテナが高くなっていたのではないかと思います。その分、現場での体験や社員さんの話も、より響いたのではないでしょうか。

今回の経験が、今後のキャリアを考える上で、次のような機会になったのではないかと考えています。

  • 自分がその分野に向いているか、向いていないかを考える手がかりを得る。
  • 実際に見たり体験したりすることで、その分野への興味を深める。
  • 大人や会社に自分から関わることで、得られるものがあると気づく。

授業を振り返ると、生徒の興味のアンテナに引っかかり、参加してみようという意欲を引き出すことができたのかもしれません。会社について知るだけでなく、そこで働く人の人柄に注目したことも、訪問につながったのではないかと思っています。

生徒の興味を受け止め、見学や体験、質問の機会をつくってくださった企業の皆さま、ありがとうございました。

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